「働き方改革」が提唱されたのは2018年。
正直「ワークライフバランス」など所詮大企業のきれいごとと思っておりましたが、
梨木工務店にも少しずつ変化が生まれています。
昭和に生まれ、平成を仕事で駆け抜けた私がこの仕事に足を踏み入れたのは
昭和62年、19歳の春でした。
新人デザイナーとして中堅内装会社に入社。
勤務3日目には、わけもわからずトラックに乗せられ函館のデパートに到着。
閉店後、某有名化粧品店の改装工事がスタート。
呆然と立ち尽くすしかない私に
「何やってんだ!」
「それこっちに運べ!」
「そこ掃除しろ!」
と遠慮なく怒号が飛びます。
これは戦場か?と物陰に隠れていることしかできませんでした。
今思えば、ものの持ち上げ方、掃除の仕方も知らない私が現場で役に立たないのは当然のこと。
現場の監督や職人からすれば「使えないやつ」です。
いつ終わるのかと震えながら迎えた朝には、まるで魔法のようにきれいに仕上がった売り場が完成していました。
初めて見る光景に感動を覚えた事を思い出します。
現場が終わった!すなわち旅館で休ませてもらえる!と思っていた私の耳に
「さ!帰るぞ!」
と聞こえるではありませんか。
え?ここ函館!札幌まで5時間(当時)はかかるよ?!不死身なの?
半ばパニックの私を荷台(時効)に乗せ、トラックは一路札幌へと向かったのでした。
荷台で爆睡し、気が付けば会社に着いていました。
どんなミラクルでしょうか。
荷台で爆睡できたのも若さゆえでしょうか。
当時はバブル全盛期。
気合と根性!寝ないでやれば何とかなる!があたりまえの時代でした。
それから月日が経ち、ひよっ子だった私も後進を指導し、現場をまとめる立場に。
「え?終わらない?寝るからじゃないの?寝なきゃ終わるじゃん?」と普通に宣うようになりました。
月日が私を”いつかの先輩方”に変えていました。

若手社員:共に主任
背後に工場長が見守る。
平成の中頃まではそれも罷り通っていましたが、
2025年の今、商業施設の夜間工事は当然ありますが、ここ数年は格段に少なくなりました。
土日出勤した場合の代休・有給休暇・育休制度の導入などなど、あの頃の私が知る由もなかった制度が整いつつあります。
勤怠管理アプリを導入するなど、労働環境の整備に力を入れ始めています。

手書きで製図することもなくなり、FAXを使うことすら稀になりました。
現場監理者達は、電子デバイスを活用して重たい紙の図面は持ち歩かなくなりました。
これも時代の移り変わりですね。

そんな梨木工務店では一緒に働く仲間を募集中です。
応募前にWEBページを確認するのは当たり前になりました。
このブログをご覧になって興味を持ってくれた方が気軽に応募してくれますように。